5月 2日
−−−−中山峠キロロ
(第42日目)
車は札幌に置いたまま,前日の5月1日,またまたJRでの移動である.
ゴールデンウィークの真っ只中.明日からは常用しているグリーン回数券が使えない例外期間に
なる.丁度今日,移動できる土曜日だったのが幸運.
雪が多いと喜んで始まった今シーズンだったが,春スキーの頃から雪解けの勢いも増してきた.
この前の大会の時点で,5月の連休のキロロは諦めた.中山峠は観光車両で渋滞.行けるスキー場は無い.
実は今日の移動も,単に「連休を利用した帰省」になった.霧多布に来てからおととし,そして去年は
連休明け(イコール,最後の大会終了後)の6日を,ピステポールや板などを札幌で保管するための
後始末の時間として休みをもらっていた.今年はカレンダーの関係でもらい難い.
ましてや,この陽気である.ああ,先週が最後のスキーになったんだやっぱし.
s 列車は帯広を過ぎた.このシーズン,結果的に何回も滑ることになった糠平のスキー場.
260kmも離れているのによう行ったもんだわ・・・.自分に呆れながら,しかし列車の中で思う.
いや,滑れるときに滑っておかなきゃあ.
「朝,気温が低い内ならいいかもしれない.」
突然そんな考えが浮かんだ.昼間びしょびしょに解けた雪も,さすがにまだ夜中には締まる.
山は山である.そうだ,朝の2本ぐらいならどうにかなる.ニュージーランドに行くよりは安い.
おまけにキロロはシーズン券がある.糠平で滑ることが多くて,結局,元の取れなかった券が.
前夜,22時過ぎに札幌駅に着き,寝たのも遅いのだが,朝が勝負である.かなり早く,
キロロの駐車場へ着いた.あれれ,あそこに知った顔が!!!
「あれぇ,どうしたんですか」と聞かれる.
「朝ならいいかと思って.そちらこそどうしたんですか.」
「いやあ,僕らも朝ならいいかと思って・・・考えることは同じですね.」
予想以上に気温上昇の立ち上がりは速い.2本だけ滑っておしまいにするつもり.
足首の調子が,ここんところ良くないこともある.緩みはじめた雪に板を取られたらおしまいである.
本当に本当のおしまい.2本では終わらなかったが草々に引き上げた.
また,来シーズンにやらなきゃならない課題がいっぱい残っている.気持ちばかりが先行して
あんまし結果の出ないシーズンだった.前のシーズンよりは「まし」,コンスタントに「まし」.
だが,下の方で落ち着いてしまった.
今更行ってもしょうがないのだが,こんなスキーの楽しみかたをもっと早くから・・・
若いときから・・・やりたかったなぁ.中学生や高校生は,来シーズンこそはと燃えて過ごすんだろう.
だからこそ,20歳を前にして「引退」する選手もいるんだ.
老けてから入り込み,出口が見えずにもがいている自分.来シーズンからは,ほとんどの大会で組分けが
ひとつずれる.30歳代,最後のシーズンは終わった.雪が眩しい.
(このあと連休は3日の午後から雨模様になり,かなり強い降りになった)
というわけで,計42日で今シーズンの滑走を終えました
いろいろお世話になった皆様,ありがとうございました.
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